引受能力
需要を満たすために利用可能な保険の供給量をいう。キャパシティは、リスクを引き受けるための保険業界の財務力によって決まる。個々の保険会社のキャパシティは、その財務状況に基づき引き受けることのできるリスクの最大量である。損害エクスポージャーに比して保険会社の自己資本が適切な水準であるかどうかは、ソルベンシーの重要な目安となる。
損害保険会社は、リスクを引き受けるために一定水準の資本と契約者剰余金を維持しなければならない。
この資本が、キャパシティといわれるものである。ワールドトレード・センターへのテロ攻撃後のように保険業界が大きな損失を被ったときは、キャパシティが減少する。キャパシティは、純利益の増加、順調な投資収益、再保険の買い増し、または増資によって回復させることができる。投資収益率が高いなどによってキャパシティが過剰なときには、保険会社同士が市場シェア競争を行うので、保険料は低下する傾向がある。保険料が下がるにつれて保険引受損失が増大して、キャパシティが減少し、保険会社は収益性拡大のために料率引き上げ、引受条件や限度額の厳格化を行なうであろう。キャパシティの測定基準として、契約者剰余金が使われる場合もある。